このブログでは私が今までに経験したことや、研究・検証した際に感じたこと思ったことについて、簡単にまとめたものを常時発信しています。あくまでも私の考察ですので参考程度にお読みください。
サラリーマン時代、輸入車販売会社に勤めていました。入社してすぐに6か月間の販売コンテストがあり、全国新人トップセールスを取ることが出来ました。その時にもらった金バッチと金のボールペンは誇らしく、今でも忘れられない思い出です。その後も地域のトップセールスを数回取る等し、自信を付けた私はもっと大きなものが売りたい、自分の力で商品を開発して売ってみたい。そのような思いから住宅業界は未経験でしたが27歳の時に思い切って飛び込んだのです。そこから10年で売上10億円(5店舗)を超える企業へと成長させることができました。しかし、その後、出店計画や組織改革の失敗により、1億円以上の大赤字を出してしまった経験があります。その際、債務超過に陥り、悩みに悩み10㎏もやせてしまったことがありました。その時の私は、おそらく周りの意見も聞かず我流で傲慢だったのだと思います。その後、約6年かけ事業再生に本気で取り組み、1億円以上の赤字を精算することが出来ました。
その時の経験は私に勇気と力をくれました。「この経験がいつか誰かの役に立つ」と言い聞かせながら困難な状況に立ち向った日々が今の自分を作り上げているといってもよいでしょう。
このことからも同じような悩みの方や私と一緒に何かを作り上げたいと考えてくださる方々に寄り添い相談役的な役割も兼ねた総合的なアドバイスが出来たらと考えるように成りました。
以下のキーワードが主な寄り添い先です。
キーワード・何から手を付けたら・相談先が無い・売上げ拡大・売上げ縮小・問題解決・後継者育成・事業代行・新規事業立ち上げ・事業改善・再生・業種転換・アパート経営・組織改革・情報共有・システム構築・デザイン構築・DXアドバイス・総合アドバイス・住宅建物建築取得・融資アドバイス・等でお悩みの経営者/企業組織/個人
私の思い/まわりに救われた過去/相談者・伴走者になりたい
私の悪かった点は足元から目をそらしてしまったことです。まさに森を見て木を見ず、出店や組織改革・売上、ばかりに目を向け、他人の意見を聞かず、気付けば現場をないがしろにしていました。その後、薄々は分かっていましたが大きな赤字であることをその時の決算書見て初めて知ったのです。この時はさすがに腰が抜け床に座りこみました。
それからは何を誰に相談したらよいかも、わからないまま、何とかなると思い込み、ただただ時間だけが過ぎました。
このままではヤバイかもしれない。⇒当時の弁護士に相談してみました。⇒倒産・破産しますか?⇒何で??事業再生は??
今考えれば、その弁護士さんには事業再生の仕方が分からなかったのだと思います。
そんな時、私の危機を察してくれた顧問会計士の先輩や大企業の先輩経営者、銀行様、取引先の仲間、大学院時代の仲間、そして妻が私を勇気づけアドバイスもくれました。
もっと早く相談していればよかった。私はまわりに恵まれていたのです。
しかし、ここからが本当の意味での苦労の始まりです。私の思考は停止寸前。去っていくスタッフ、資金繰り表作り、新たな事業計画立案、融資の借り換え、経費の削減、でも私は諦めませんでした。⇒事業再生するゾ!!
「この経験がいつか誰かの役に立つ」と言い聞かせながら・・・。ここではこれ以上は語れませんが、私はこの時、相談者や伴走者がいるというだけで、心の健康が保てると気付いたのです。
健康を害して迄、孤独な意思決定をすることは相当な精神力と覚悟が必要だからです。
そして事業の再生に一定のめどが付いた私は思いました。悩めるクライアント様に寄り添いながら一緒に未来をデザインしてみたい。この思いがエルデザイン・マネジメントです。
エルデザイン・マネジメントは、主にシステムデザイン・マネジメント研究からなる独自のスキーム&アプローチです。
経営者様、従業員様、個人様からの情報に耳を傾け分析し、横断的な組織改革や情報共有の議論を行い最終的には状況変化に合わせたデザインを完成形に近づけることを前提としています。
何故、現代経営にデザイン・マネジメントが必要か?
【目的を設定し、そのゴールを想定し実行する/問題解決の近道はデザイン】
多様で複雑な価値観が存在し、様々なものが入り混じりながら相互作用している現代社会において、その全体を静として捉えることは非常に困難なことです。事実、技術向上により、社会環境の変化は凄まじいスピードで激しさを増しており、思いもよらない変革が次々と起こっています。
このような状況においては、「どこがゴールなのか?」を決めることは非常に困難と言ってもよいでしょう。これまでの時代であれば目的設定は単純で容易でした。しかし、技術向上により出来ないことが出来ることに変わってしまったのです。このことからも、これまでとは違うところにゴールを設定する。あるいは変化に応じてゴールを変えることも同時に必要となったのです。
これは、仮に安易な目的設定をしたとしても、実現可能な設定でなければ、ほとんど価値がないということを示しています。現代社会を見据え、実現可能な仕組みを整え、そして目的設定し、価値ある方向を探していくためには、仕組み自体をシステマティックにデザインする能力が必要なのです。これからの時代はアナログとデジタルの融合こそが従業員の幸福度に繋がると私は信じています。
企業経営におけるデザインとは、組織全体を捉えながら進めるものです。またそれらの関係性が最も重要であり、本当の意味でのデザインを実現していくためには、多様な関係者(ステークホルダー)との情報共有や合意形成、進め方等の分析を行った上で確実に実行していくことが成功の近道となります。つまり、情報を統合的に扱うことが必要であるということです。ベストプラクティス企業に向けて外部の意見も重要な要因だと私は考えています。
最後となりますが、皆様とお会いし有意義な議論が出来ることを楽しみにしています。
経営コンサルタント 白石 幸之介